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Column コラム

建設費高騰をどう乗り切る?今押さえておきたい原因と、私たち建設会社が提案できる具体的対策

新築

近年、資材価格の上昇や円安、人件費の増加などにより、建設費の高騰が続いています。
私たちイー・エル建設も、現場の見積りやお客様とのご相談の中で、その影響を日々実感しています。

「以前聞いた概算より高くなってしまった」
「この予算でどこまでできるのか、正直イメージがつかない」

こうした声に対して、単に「値上がりしています」で終わらせるのではなく、原因を整理しながら、今できる現実的な“建設費高騰対策”を一緒に考えていくことが、建設会社としての役割だと考えています。

本記事では、
・建設費高騰の主な原因
・建設費高騰が発注者・施工者にもたらす影響
・私たち建設会社の立場から考える、現場で実践しやすい建設費高騰対策
をわかりやすく整理してお伝えします。

目次

建設費高騰の背景とは?

建設費の高騰は、一つの要因だけで起きているわけではありません。資材、人件費、為替、物流など、いくつもの要素が重なって起きています。

主な背景は次のようなものです。

  • 世界的な資材価格の上昇(木材・鉄鋼など)
  • 円安による輸入資材の仕入れコスト増
  • コロナ禍・国際情勢による物流の混乱
  • 人手不足・働き方改革による人件費の上昇

私たち建設会社としても、同じ図面・同じ仕様で見積りをしたとしても、数年前と今ではどうしても金額が変わってしまう、という状況が続いています。

「なぜこんなに高くなっているのか」を発注者側にも丁寧に共有し、そのうえで一緒に対策を考えることが大切です。

世界的な資材コストの上昇

木材や鉄など、建築に必要な資材の多くは世界中で需要が伸びています。住宅・物流施設・データセンターなど、国内外で建設需要が高い状態が続いているためです。

日本は、こうした資材を海外からも多く輸入しています。そのため、世界全体での「品薄」「値上がり」の影響を受けやすくなっています。

私たちの肌感覚としても、
・鉄筋やコンクリート、鉄骨等の構造体にかかる単価が上がっている
・サッシや建材のメーカー価格が年々改定されている
といったことが、見積りのたびに実感されるようになりました。

物流の混乱・輸送コストの上昇

国際情勢の不安定さやコロナ禍の影響で、物流にも負担がかかっています。

  • 港やコンテナの混雑
  • トラックドライバーの働き方改革による運べる量の制限
  • ガソリン・軽油など燃料費の上昇

こうした要素が重なり、資材そのものだけでなく「運ぶコスト」も上がっています。

その結果、
・注文から納品までの期間が長くなりがち
・必要なときに必要な量が届きにくい
といったことが起こり、工期やコストに影響します。

円安の影響

建設資材には、海外から輸入しているものも多く含まれています。円安が進むと、同じ量を仕入れるにも「円ベースの金額」が大きくなってしまいます。

鉄鋼製品や木材、設備機器など、海外との取引が多い資材は、為替の影響を受けやすい代表例です。

私たちとしても、見積りの際には
・直近の仕入れ価格
・メーカーの値上げ予定
などを確認しながら、できる限り現実に即した金額を反映する必要があります。

人手不足と人件費の上昇

建設業界では、職人や技術者の高齢化が進む一方で、若い人材の確保が難しい状況が続いています。これに加え、働き方改革で残業時間に上限が設けられ、長時間労働を前提とした働き方は見直しが求められています。

その結果、
・現場に必要な人数を確保しづらい
・人件費が全体として上昇している
という構造になっており、これも建設費高騰の一因です。

建設費高騰が与える影響

建設費高騰は、発注者・施工者の両方に影響します。

発注者側の主な影響

  • 当初想定していた予算を超えやすくなる
  • 計画の見直しや仕様のダウングレードが必要になる
  • 場合によっては「計画自体を延期・中止」せざるを得ないこともある

施工者(建設会社)側の主な影響

  • 利益率の圧迫(値上げ分を全て請求にのせ切れない場合)
  • 工期や調達の調整にかかる手間の増加
  • 発注者との追加協議が増え、現場以外の負担も増大

私たち建設会社としては、
「発注様の予算にできる限り寄り添いつつ、現場の品質をいかに担保するか」
という考え方のものと調整することが増えています。

だからこそ、早い段階から率直に情報共有を行い、 “どこを優先して、どこで調整するか” を一緒に考えることが何より重要です。

これからの建設費はどうなる?

人手不足や資材需要の高さ、国際情勢の不透明さなどをふまえると、「数年で一気に元の水準まで下がる」という状況は、正直なところ、あまり期待できません。

短期的には上下しながらも、中長期的には「以前より高止まりしやすい傾向」が続くと見ておくのが現実的だと考えています。

そのため、
・「いつ建てるか」を先送りにして様子を見る
というよりは、
・「今の前提条件の中で、どうやって納得できる計画にするか」
を考えることが、建設費高騰対策として現実的です。

建設費高騰への具体的な対策―私たち建設会社の立場からできること

ここからは、実際のご相談や現場で私たちがよくご提案している、“今日から考えられる建設費高騰対策” をご紹介します。

難しい専門用語や特別なスキームではなく、
・計画の進め方
・仕様や優先順位の決め方
・見積りの取り方
といった、実務に落とし込みやすい内容に絞ってお伝えします。

① 仕様を「全部盛り」にしない―優先順位をつけて整理する

建物の要望を挙げていくと、どうしても「やりたいこと」は増えていきます。

しかし建設費が高騰している今は、すべてを一度に叶えようとするよりも、

  • 絶対に外せないもの
  • できれば実現したいもの
  • 将来の増築・改修でも対応できるもの

といった形で、優先順位を整理することが非常に有効です。

私たちもお打ち合わせの際には、
「本当に必要な性能や広さはどこか」
「見た目としてこだわるべき部分はどこか」
を一緒に仕分けしながら、
・今やるべき部分
・将来の段階的な投資で良い部分
に分けて設計・見積りを組み立てていきます。

② 設計段階から“予算”を意識した計画づくり

建設費が上がりやすい時期ほど、「設計」と「予算」は切り離さずに進めることが大切です。

  • とりあえず理想に近い図面を作り
  • その後で見積りを取ってみたら、想定の倍以上だった

という流れになると、大きな手戻りが発生し、時間もコストも余計にかかってしまいます。

私たちとしては、
・最初の計画段階から概算の建設費イメージを共有する
・予算に応じて、仕様や規模を調整しながら設計を進める
といった進め方をおすすめしています。

「いくらぐらいでできるのか分からないから不安」という段階でも構いません。その不安を一緒に数字に落とし込んでいくことも、建設会社の役割だと考えています。

③ 複数パターンの見積りで“選べる余地”をつくる

建設費が上がっている今こそ、
・仕様を変えた場合
・工法を変えた場合
の「見積りパターン」を比較することが重要です。

例)

  • 鉄骨造と他の工法での比較
  • 内装グレードを抑えたパターンとの比較
  • 設備のグレードをメリハリつけたパターン など

私たちも、可能な範囲で複数案の見積りを作成し、「この仕様を変えると、これぐらい金額が変わります」という形で、発注者の方が判断しやすい材料をご提供するようにしています。

④ 工期や着工時期を工夫して、ムリのない計画にする

建設費高騰の影響は、「いつ建てるか」「どれくらいの工期で進めるか」にも関係します。

  • 繁忙期を避けて工期にゆとりを持たせる
  • 資材の確保がしやすい時期を見越して計画する

など、スケジュールの組み方によって、ムダな追加費用を抑えられるケースもあります。

イー・エル建設では、
・お客様の事業スケジュール
・既存拠点の入れ替えや移転のタイミング
も伺いながら、実行しやすい工程を一緒に組み立てていきます。

⑤ 契約前から「価格変動リスク」を一緒に確認しておく

建設費が動きやすい状況では、「契約した後に大幅な値上げがあったらどうするか」
という不安もあるかと思います。

難しい契約用語を覚える必要はありませんが、少なくとも

  • 価格が大きく変動した場合、どのように協議するか
  • どのタイミングで金額を確定させるか

といった点について、事前に擦り合わせておくことが大切です。

私たちも、契約の段階で「どこまでが確定金額で、どこからが変動の可能性があるか」
をできる限りわかりやすくお伝えするよう心がけています。

⑥ ライフサイクル全体でコストを考える

建設費高騰の時代だからこそ、“建てる時の費用”だけでなく、“建てた後のランニングコスト”も含めて考えることが重要です。

  • 断熱性能を高めて光熱費を抑える
  • メンテナンスしやすい仕様にして、将来の修繕費を抑える
  • 使い方の変更に対応しやすいレイアウトにしておく

といった工夫は、「今は少しコストがかかるが、長い目で見れば得になる」というケースも多くあります。

私たちも、建設費だけでなく、
・運用コスト
・維持管理のしやすさ
もふまえてご提案するようにしています。

まとめ:建設費高騰を“あきらめる理由”にしないために

建設費の高騰は、資材・人件費・為替など、様々な要因が絡み合った“避けにくい現実”です。しかし同時に、計画の立て方や仕様の決め方、スケジュールの組み方を工夫することで、負担を和らげることは十分に可能です。

大切なのは、

  • 「なぜ高くなっているのか」を正しく理解すること
  • そのうえで、「今の条件の中でベストな形は何か」を一緒に考えること

だと私たちは考えています。

「今は建てるタイミングではない」とあきらめてしまう前に、
一度建設会社に相談し、
・仕様の見直し
・優先順位の整理
・複数パターンの検討
といった“現実的な選択肢”を確認してみることをおすすめします。

建設費高騰のご不安やお悩みは、イー・エル建設へご相談ください

イー・エル建設では、工場・倉庫・事業用建物などの建設計画において、

  • 建設費高騰で計画を見直したい
  • 予算の範囲で、どこまで実現できるか知りたい
  • 複数案の比較をしながら、納得感のある判断をしたい

といったご相談を、計画段階からお受けしています。

「まだ具体的な図面はない」
「とりあえず概算を知りたい」
という早い段階でも問題ありません。

建設費が高騰している今だからこそ、
・やみくもに削るのではなく、納得感のある“建設費高騰対策”を一緒に考えること
・将来を見据えたムダのない投資にすること
が重要だと考えています。

マンション・ホテル、商業ビル、工場・倉庫などの建設・改修・建て替えをご検討中で、建設費についてご不安やお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、イー・エル建設までお気軽にご相談ください。

貴社の事業計画とご予算に寄り添いながら、最適な計画づくりと、現実的な建設費高騰対策をご提案いたします。

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